御園の里の田園徒然草

親から引継いだ小規模な田畑を耕作し、米と野菜をほぼ自給自足している中山間地域の住人です。 無理をしない田舎暮らしの様子を書き記しています。

山桜

各地で桜の開花が進んでいますが、里山では1週間ほど前から山桜が満開です。どれ程前か分かりませんが、種が風に運ばれ山に根付き、芽を出し年輪を重ね枝を広げ、空に花を放っています。 誰の手も掛けられないのに毎年見事な花を咲かせ里山に春を告げます。年々と続く自然の力強さです。

 

農薬

稲用の農薬をJAから受け取ってきました。以前から使っている殺虫剤と除草剤です。おそらく殆どの農家も同様の農薬を使っている筈です。
害虫と雑草のどちらも厄介ですが、復元と言う意味では雑草の方が厄介です。害虫が稲を食い米が収穫出来なかったとしても、翌年殺虫剤を使えば被害は無くならないとは言わないまでも少なくとも減る筈です。一方、雑草は一旦はびこると後に戻すのは非情に大変です。特に稗(ヒエ)は、稲より背が高く実りも早いため種が周辺に飛散し易いのか、取り除かないと翌年にはあっと言う間に生え広がります。稲ではなく稗が一面に生えている田をちょくちょく見掛けますが、こうなれば刈取りも拒否されます。
雑草が生長すると除草剤は効かず(効く除草剤は稲も枯らしてしまう)、取り除くためには手で抜き取らなければなりません。 水に浸った広い田の中で雑草を引き抜くのは手間の掛かる重労働であり、体力も気力も無くなります。
無農薬は理想ですが、米作りを続けるには農薬に頼らざるを得ません。とは言っても、家族(特に孫)のために減農薬に務めています。かつて8月に散布していた殺菌殺虫剤の使用は止めました。畔の雑草には除草剤を使わず草刈り機で草を刈っています。今後どの農薬をどれ程減らせる試して見たいと思っています。

殺虫剤です。

除草剤です。

 

スズラン

コブシの花に続きスズランも花を咲かせました。 多年生の花で一度植えれば毎年芽を出し花を咲かせます。 今年は雑草防止で庭石をひきましたが、庭石を押しのけて芽を出しました。 雨続き寒さ続きで花が咲くのが遅れましたが、ようやく咲きました。 これから田園の花が咲き開く季節が始まります。

 

コブシの花

春も近づきコブシの花の蕾が膨らみ始めました。 開花も近いかなと思ったら今週の寒波で先に伸びそうです。 開花になったら開花でヒヨドリが花片を食べに来ます。 寒さに耐え花開いたら食べられる可憐な花です。

コブシの花の蕾です。

 

田の土起し(耕起)

ラクターのタイヤに空気を入れた次は、トラクターでの田の土起し(耕起)です。
寒い中の作業は厳しいので、気温が高く風が弱い日を選び作業します。 今年は雨が多く、雨間を縫って土が乾いた時に作業しなければなりません。

2反3畝(23アール)の田ですが、土の水分が場所によって異なります。 水分が多いと耕起により土をこねて固くしてしまい、耕起の逆効果になります。 耕起し始めた所は乾いていましたが、残り僅かな所で水分が多く土が固まりだしたので残念ながら中断。

中断した耕起(草の所が未耕起の部分)

翌日、前日よりは土が乾いたので、残りを耕起し全面の耕起を完了しました。

完了した耕起(未耕起の所の草が土に埋没)

この日の夜からまた雨となり、完了出来て安堵しました。

トラクターのタイヤ空気入れ

土壌改良材が散布された後は、土と混ぜる為に田を耕起します。 耕起にはトラクターを使いますが、農作シーズンの始めですのでタイヤに空気を入れなければなりません。
流石に自転車用空気入れでは用を足さず、JAのガソリンスタンドに空気を入れに行きます。
タイヤ側面に記載された表示に従い、前輪は200kPa、後輪は140kPaに空気を注入。

前輪タイヤ(小さい)

前輪タイヤの空気圧(意外と高い)

後輪タイヤ(大きい)

後輪タイヤ空気圧(意外と低い)

空気入れ器のチンチンが鳴り終われば空気入れが完了です。
前輪は小さく空気圧も高いせいか空気が抜けており、チンチンが20回ほど鳴りました。 後輪は大きく空気圧も前輪ほど高くないせいか空気が抜けてなく、チンチンは殆ど鳴りませんでした。

御園の里の田園徒然草

毎年初めの田作りは、土壌改良剤の散布から始まります。 以前は手で撒いていましたが、今はJAに散布を依頼しています。
何故かと言うと、
・土壌改良材のみを買うのと土壌改良材+散布をまとめて買うのとで金額が余り変わらない。
・手撒き作業の足腰への負担が辛くなった。
今年は予想外の2月の長雨で遅れ、2月末にようやく散布されました。
散布されてもJAから連絡は来ません。 散布車の轍が有り散布申込の立札が持ち去られていれば、散布が終わった印です。

田に付いた轍

土改剤散布の黒い粒々